HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

春、桜、あられ、白山。4月8日

4月に入ってから毎週白山比咩神社に参っている。美川から神社まで。往復で39km。5時間程度をかけて、ゆっくり散歩する。

神社のお参り自体はちょっとしたおまけで、本当に見たいのは獅子吼に積もった雪の状態。去年の今頃はもう雪は解けて、山頂まで登れていたけど、今年はもう少しかかるようだ。

境内に入ったのは8時半ごろ。お賽銭を放り込んで、軽く手を合わせた。社内の奥には神主さんや巫女さんが座っていて、何かの行事かお祈りをしているようだった。

 

奥宮の方向にある小さな犬小屋ぐらいのお宮の前に立ち、御前峰の方向を向いたちょうどその時、雷の音。あられが勢いよく振り出した。もう4月だというのに。

 

数分の間に境内は白で埋め尽くされた。

それでも社内のお祈りは続いていた。繰り返される雷の音で何を言っているかは分からなかったけれど、たぶん雷がなくってもわかんないんだろう。 

正直にいって、特に祈ることはない。

いろんな問題はあるけど、祈る時間があるなら体を動かしたい。

だから、せっかく荘厳な風景が目の前にあるに関わらず、走り始めた。

 雪と桜。その桜ももうだいぶ散っているときに、この風景。

レインウエアを羽織り、通り過ぎた。

 

川北大橋の辺りまで戻ってきて振り返ると、それまで緑だった獅子吼のふもとが真っ白に変わっていた。やっぱり、今年はもう少し、解けるまでに時間がかかりそうだ。

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