HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

2019年総括

あったかい一年でした。

お正月が不発だったからその後に琵琶湖に行って、2月の熱海~東京で右ひざを痛めた。結果、4月の加賀温泉郷マラソンでは久々に4時間オーバーのタイムをたたき出し、それ以降足にザムストサポーターを付ける日々が始まった。

仕事が落ち着いて連休が多い夏だったけれど、そんな連休に合わせて突撃してくる台風に辟易し、そうしながらも突貫した7月末の美川~高山の旅。台風通過でひとっ子一人いない白山。下山後の平瀬で味わったUNDER DOG感。食べ物も着き衣服は全部濡れ、使われなくなったバス停のコンクリ部屋の中で横になって、ここにはずっとは居られないからととぼとぼ歩き始めた。スマホの電池も切れてモバイルバッテリ―にも電気は残っていなくて、本当に一人寂しくダムの横を歩いた。お盆を満喫とはいかなかったけれど、白山の楽々新道を開拓できたのは大きかった。その後のクライマックスにつながる道だ。

峨山道トレイルランを3年ぶりに完走できたのも思い出の一つ。1回目は申告DNF。2回目はゴールするもビリから2番目。3回目はタイムアウトで心が折れて4回目は体調不良を言い訳に出走せず。そして今年の5回目。 その一か月前の白山白川郷ウルトラマラソンでは気分が乗らずに60kmで走るのを止めていて、いろいろ不安が残る中での本番だったけれど、ある程度タイムにも余裕を残してのゴールで(ついでに体力も結構残っていて)数年ぶりに自分の成長を実感できた。

クライマックスはやっぱり11月のTRANS白山。峨山道で得た自信とお盆に見つけた楽々新道。この2つがあれば日本海から太平洋をつなぐことが出来そうで、そう思っても普通の人はやんないだろうけどやっちゃったという話。三の峰避難小屋を夜明け直前に出てみた夜明け。太陽の陽射しは好きではないけれど、同じ光でも朝日は全然別格の素晴らしさだ。本当に本当に本当に本当に素敵な時間が続いてゴールが近づくにつれて不思議な感情になって、ココロオドルわけでもなくただ淡々と走るだけなのだけどそれじゃつまらないだろもっと感動しろって自分を叱咤してそんな自分自身が可笑しくってちょっと嬉しくなって、その嬉しさをゴールが近づく嬉しさだと思おうとした。まぁ一般的には「違うだろ」と思うんだろうけど、僕にとってはそれがゴールのご褒美なんだ。

で。12月初めにいったん白くなった獅子吼も週を経るにつれて再び茶色に戻り、2回ほど足を運ばせてもらった。山頂から臨む光景。木の葉が生い茂った春にはもう見えなくなってしまう北アルプス、劔岳の姿がその先にあった。立山が真っ白なのに対して黒々した山容を残している。そうだ、今年はあの山にも登ったんだ。そしてもちろん白山。まだ完全には真っ白になっていないけれど、本当にたくさんの思い出を作ってくれた。獅子吼。山中の美味しい水を汲んで家で飲むようになった。今年の春はカタクリの花が咲き乱れまくりでとても綺麗だった。

そして年末。あと1日仕事は残っているけれど、それを終えたらすぐ、次の旅に出る。少しドキドキ。そしてワクワク。良い一年になりますように。

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