どっちかというと今住んでいる加賀地方のがアウェーで、生まれ故郷の能登のほうがホームであることは間違いないのだけど、最近は結構その境界があやふやになってきている。こっち(加賀)の農家さんから野菜をもらい、代わりにPCの設定をしてあげる。
ギブ&テイクが成り立っている、ということは、その土地に根付く、ということとつながりが深いのかもしれない。
で、1日しかない休みを使って、能登旅行を試みた。実家のすぐ2,3キロ先を通るものの、立ち寄りはしない。奥能登(珠洲)へのアプローチはハナっから考えない。翌日は仕事。仕事のパフォーマンスを下げてまで遊ぶことはしない。
前日の土曜日は17時で仕事を切り上げ、近所のスーパーで惣菜をどか買い&どか食い。風邪薬を少々多めに飲み(睡眠薬代わりにちょうどいい)、0時ちょうどに目がさめた。
スタートは深夜2時。当初の予定より1時間早かった。
車の通行が少なければ、夜のライドはとても楽しい。
だから、石川県の夜は最高だ。
写真を綺麗にとれるようになりたいと、レンズをいくつか買った。
今回は単焦点の50mmをつけて。でも実質は75mmと結構望遠。風景以外の撮影が難しい。
羽咋に来たあたりで、朝を迎える。
ここから実家のすぐ近くを通って、巌門やらなんやらと、能登西湾の荒々しい岩壁の絶景コースに進む。自然と写真も多くなるはずなのだけど、逆にそういう光景は小さいころから見慣れすぎていて、あまりシャッターを切る気にならないという逆転の発想。
当初、今回のサイクリングは軽い気持ちで軽い負荷でいきたかったのだけど、早い時間に出発したために時間に余裕が少しあった。悪い気持ちがハンドルを猿鬼峠に向けた。
ここは初めて能登サイクリングに挑んだときにやられまくった峠。斜度に耐え切れずに2度の落車。一部は自転車を押して歩いた悲しみの道。当時はREVOLTだったけど、TCRならいけるんじゃないか?
結果をいうと、落車はしなかった。峠は越えられた。が、傾斜が強すぎ足を使い、U字ばかりの下りでは、ブレーキを握る手の消耗が激しい。輪島までに、そんな峠を3つか4つくらい越えた。
結局時間の余裕はここで使い果たし、輪島の町から穴水へ。
本当は一周したかった能登島は半周とし、氷見経由で帰る目論見は中能登町経由に変わってしまった。
(そもそもの見積もりが甘かったのも理由だ)
さらに、津端でGPSウォッチの電池切れでさらに萎える。
電池、ほんとはもっと持つはずなんだけど・・・。
ついでにいえば、あれから今に至るまで、GPSがうまく計測できていない。
そんなこんなで21時頃、無事。アパートに戻ってきた。300キロと少しくらいの旅。