HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

熊野古道

なぜ熊野古道を歩くのか。2021年の年末年始のお休みは12月30日~1月4日の6日間。その期間を満喫できる道程を考えた時に、極寒の中山道ではなく、500kmある高知から今治までの四国半周でもなく、トレイル込みで230kmの伊勢~熊野の道がfitしたからだ。そういえば、伊勢神宮にも行ったことは無いし、熊野速玉神社は鳥居前までは自転車で行ったことはあるけれど、ちゃんとお詣りはしたことがない。那智、本宮にはそもそも行った事がない。

距離だけで見れば、2020年に踏破した東海道500kmの半分以下。トレラン系の人のブログなんかを見ていると、30時間で伊勢路170kmを縦走しちゃってる人もいる。確かにスピードを出せばそれぐらいでいけるかもしれない。けど、今回の旅には1つ制約をつけることにした。

旅で必要なものは全て背負うこと。

衣服はもちろん、食糧も。これを書いている時点でまだパッキングはしていないけど、15kgぐらいにはなるんじゃないだろうか? それを身につけ、トレッキングシューズで歩く。あくまで『歩く』こと(走る、ではなく)にこだわった旅にしたい。『巡礼』という言葉が似合う旅。であれば、伊勢詣でで熊野詣でのコースはまさにうってつけではないか。

信越トレイル挑戦のために購入したKarimarの『クーガー70-95』をメーンバッグとする。初めて購入したTNFのハイキングシューズ『クレストンミッド フューチャーライト』で歩き。バッグに余裕があればランニングシューズも持っていきたい。(←なんてはじめは思っていたけど、結局全工程ランニングシューズで行くことにした。トレイルあんまりないので)道中はテント泊。finetrackのカミナドーム2を使う。張る場所をどうするかは、現地で要検討だ。

その他の装備は既存のものを流用する。エンデュアランス旅恒例のトルネードニーパンツに、上着は適当に重ね着想定。トレッキングポールもトレラン用…と考えていたけど、ツェルトじゃないんだからポールはそもそも要らないのか。この旅のために買ったものは、montbellのフライパン。マルタイラーメンを作るためのもので、猫舌には汁少なめで冷えやすいほうが良い。もう1つ。プラティパスの浄水器。ソーヤーミニーを以前から持ってはいたけれど、水の出があまりに遅くて本当の緊急時以外は使えない。もっと流量が多くてなるべく軽いものを、と探して辿り着いた。製品寿命は水1000L分と、ソーヤーの38万L(!)に比べて少ないものの、どうせ1000L分も使うことなんてないし、5年も使えば汚くなって買い替えるだろう。

12月の頭から徐々にパッキングを進めていき、12月20日の時点で水抜き15km。カップ飯系や電子機器、水などを入れていくと、最終的には20kgくらいになるのだろうか。装備の重量にはこだわらない。重ければ重いほど、巡礼の価値は高まる。幸せのハードルは高いほど良いみたいなものだ。(結局いろいろと見直して水抜き15kg程度に収まった。)

いろいろと条件を詰めていくと、もしかしてそのまま田辺まで行けるんじゃないかと思えてきた。つまり、伊勢路と中辺路の完全踏破。うーむ、お風呂入る時間とかあるんだろうか? 2日に1回くらいは綺麗にしたいんだけど。。。

とにもかくにも、29日の仕事終わりを心待ちにしている。

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テーマの著者 Anders Norén