HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

Sea to Summit(美川→白山往復)

背景

 

ジョン・F・ケネディの言葉だ。

われわれは月に行こうとしている。この時代に月を目指し、そしてほかにもさまざまなことを成し遂げようとしている。簡単だからではなく、逆に困難であるからだ。その困難な目標こそが我々の力と技術の粋を結集し、推し量ることに役立つからだ。こうした挑戦こそ、われわれが進んで受け入れようとするものであり、後回しにしたくないものだからだ。そしてわれわれは勝利を収めよう。すべてのことに。

彼のことはあまり好きではないけれど、彼のこの言葉は心に響いている。

困難を乗り越えることで、前を向く勇気が持てるからだ。

 

目標

 

24時間以内での往復

 

計画

美川→奥獅子吼→口三方岳往復を達成し、自信がついた今(2017年6月)。逆に今だからこそ、挑戦できる気がしている。

夏山開きとなる7月。本格的な夏が始まる前だからこそ、難易度も多少は抑えられるだろう。

美川の自宅を深夜に出発する。手取川に沿って上流に向かう。

白山比咩神社(18km地点)まではいつも走っている道。道の駅しらやまさんではエナジードリンクMonsterを補給できる。

30km過ぎのローソン白山吉野店は最後のコンビニとなるため、ここでの食糧補給は忘れないようにしたい。

38km地点に道の駅瀬女。ここを越えると本格的な上りのロードが始まる。さらに37kmのロードを経て、白山登山口の別当出合にたどり着く。

計75km。キロ7分と考えて9時間弱。

 

ここから砂防新道に行くか、観光新道に行くかが問題だ。

開山1300年を迎えた今年。最短ルートの砂防新道は混雑が予想され、結果スピードを出せない恐れがある。一方の観光新道はもっぱら下りで使われる道。人はそれほど多くないと思われる。ただ、コースタイムは4時間の砂防に対し、観光新道は4時間50分。どちらを選ぶかはその時の判断による。ちなみに下りは砂防新道で心は決まっている。急坂の多い観光新道はスピードが出せず、タイムを稼げないためだ。

帰りは来た道をたどる。

下りではあるが、どこまでスピードを出せるのか。

ここもキロ7分と考えていいだろう。

結局ロードに18時間かかるとして、6時間で白山を攻略できるか?

 

6月29日

社内で稼働6年目のサーバ機で、物理構成の冗長化を実現しているスイッチのALEARTランプが灯った。保守会社に確認したところ、ファンが故障し構内の換気がうまくいっていないようだった。スイッチは幸いにも本来の仕事自体はこなせているようで、社内システムへの影響は出ていない。

 

システム停止を伴うため、平日の修理は負荷。

翌週からは30度越えの日が続くとの予報。

そして、このチャレンジを計画していた7月1日、2日の天気は、雨。

 

熟慮の結果、計画の延長。修理の先行を決めた。

 

6月30日

12:00ちょうど。突然LAN内のネットワーク接続に障害が発生。

各種システムが使用できない状況に陥った。

調査の結果、当該スイッチの電源が落ちていることが判明。電源を切り、いったんクールダウンさせたことで幸いにも回復した。

つまり、修理先行のジャッジは正しかったということだ。

 

 

 

 

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テーマの著者 Anders Norén