HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

4年振り、2度目の劔岳

2019年の8月に初めて登頂して以来、ずっとずっと避けていた劔岳。切れ落ちた道や一発アウトの鎖場など、初めて体験した恐怖が心に深いトラウマを刻み付けていて、何度もその克服を自分に強いようとしながらも、なにかと理由を付けて再訪を拒んでいた。

あれから4年。様々なところに行って経験を積んだ。初めての山でも事前に調べておけば臆せず突入できるようになった。夜行も気にならなくなった。ココヘリを持ち、ジオグラフィカの使い方を覚え、「一発アウト」以外はほぼ対処できるようになった。今年北アルプスを歩いたのも大きい。いつか稜線を繋ぎたい。その思いがより強くなった。

2023年9月17日、4年ぶり2度目の登頂。若干眠くはあった程度で恐怖感は当時ほどではない。少なくとも冷静に考えながら歩くことができた。往復で12時間弱。初めての時よりも1時間ほど早くなったものの、まだまだ遅い。まずは丁寧な歩き方を身につけたい。上りはそれなりだが下りは危ういときがいくつかあった。これからだ。次の一歩を踏み出しやすくなった此処から、次の成長を始めたい。

下りの早月尾根あたりでガスが出始めた。

備忘録:

菓子パン4つで往復できた。上りはお腹が減るけど下りはそうでもない。
飲み水は4L持って行って3L消費した。8月だと4L消費してもおかしくないかも。
1810mの崩落箇所はほんと1メートルくらいなので大したことはない。
山頂手前、最後の鎖。岩がせり出していて厳しいところがある。どう越えるかを考えたほうがいい。
下りで1回道を外れた。ガレガレした足元で気付いたものの、常に広い目で回りに注意が必要。
鎖の持ち方、横ばい方法をちゃんと学ぼう。鎖のたゆみは意外と危ない。石をホールドしたほうがいい場合もある。
早月小屋から下はスピードを出せる。けど、ここも絶壁細道であることを忘れてはいけない。
手袋は結局使わなかった。鎖の冷たさに我慢できるうちは素手のほうが安心できる。
馬場島の駐車場は午前2時でぎりぎり。以降は路駐になるので注意。
帰りは必ずアルプスの湯。広いお風呂がGood、水風呂もGood。(サウナはダメ)

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テーマの著者 Anders Norén