HeartBreak One Run

走る。登る。回す。紡ぐ。

峨山道 2023

7月から始めた左足アキレス腱炎治療は10月に入っても続いていた。エコー画像で患部の回復は見てわかる一方、これまで死んでいた痛覚も蘇ったようで、お盆前からは治療前よりもむしろ痛みが強い状態。夏の暑さもあって、ランニングすらほとんど行っていなかった。痛みの要因はフォアフット着地のタイミングだと突き止め、歩き方を変えてみると今後は左足首が痛くなり始める。左足の負荷を減らそうとすると、右足が痛み始める。ただ歩くというだけでも考え始めると難しい。

峨山道の2週間前、意を決して琵琶湖に行ってみる。15キロで挫折。これでは勝負にならぬと病院に駆け込んで3度目の注射を打った。一番大事な目標は年末の旅だからこの大会は諦めてもいい。安静を勧めてくれると思ったら「できれば参加してほしいんだけどねぇ」と医師。だからこの先生が好きなんだな。その言葉の後押しで、10月5日までは出場しようと思っていたけれど、6日の午前中には痛みが強くなって一旦くじけた。でもよくよく考えると、普通の歩き方でぎりぎり我慢できる範囲の痛み。悩みに悩み、大会前日の午後にようやく出場の決心を固めた。

事前に用意したのはテーピングとサポーター。それにロキソニン。アキレス腱炎に一番効果があったと思うのはテーピングで、可動域を小さくした分痛みも相当抑えられた。一方で、左足をかばう走り方をした分、徳田のあたりから右ひざに変な痛みが出始めて、これを抑えるためにロキソニンを投入した。効果は抜群。痛みが完全に消えるわけではないけれどだいぶマイルドになった。アキレス腱炎の痛みがそれほどでもなかったこと、ロキソニンが効いていたこと。これらが後半のスピードアップに繋がった。とはいえ練習不足は否めず、2回前の大会より約1時間遅れる形で、第8回の大会を終えることになった。

タイムや順位でいえば満足いくものではない。それでも今回は完走できたこと自体が自信につながった。奥信濃のトラウマから4カ月。ここから反撃の狼煙を上げる。


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テーマの著者 Anders Norén